2017/12/13 オリオン株式会社 対談記事

 文責:犬飼葵

 

「教えてください!大阪の企業!第14弾~オリオン株式会社編」

ココアシガレット、ミニコーラ、チョコビ…どれも小さい頃に皆が1度は食べたことのある駄菓子ですよね。今でも店頭で目にすると「なつかしいな~」なんて昔に思いを馳せる方も少なくないのでは?

今回は、そんな駄菓子の製造販売を行っているオリオン株式会社の【企画本部長】である高岡様にお話を伺いにいきました!

 

〜取材企業紹介〜

オリオン株式会社

(参照URL : https://orionstar.co.jp/

・所在地:大阪市淀川区三津屋南

・回答者:(企画本部長)高岡五郎

・事業内容:菓子製造販売 

 

Q.まず初めに会社のことをお伺いしてもよろしいでしょうか?

会社が設立したのは昭和32年で、ちょうど今年で60周年です。企業理念としては、菓子専門メーカーとして子供に喜ばれるように時代に合った商品を開発することです。そして、お菓子で夢を提供することで社会に貢献することです。小さなパッケージにも夢を載せるということで、「見て楽しい」、「もらって嬉しい」「また欲しい」、「食べておいしい」、この4つのCをコンセプトに会社が作られました。この4Cはダイアモンドを参考にして考えました。ダイアモンドは、カット、カラー、クラリティ、カラットの4つのバランスで価値が決まるんです。しかし4Cだけでは長く続かないということで、働く人の「たましい」をいれました。この5つは、弊社の星マークの由来です。

 

Q.最初に作られた駄菓子は何ですか?

初めに作った駄菓子はココアシガレットです。ココアシガレットを作った時の日本は終戦直後で、煙草を買ったら国のためになると言われていて、国をあげて煙草を売ろうとした時代でした。縁側でお父さんが煙草を吸っている姿をみて、小さい子供はカッコイイと憧れを持っていました。それを見て私たちは、大人への憧れを店に並べたお菓子を生み出しました。

その後、時代の流れと共に値段を挙げていくことになりました。始めは5円で売っていたものも10円、20円と価格を変え1991年に30円に値上げしました。デザインもずっと同じにしていたのですが、ボブ(*1)のデザインに一時期変えました。しかし、デザインを変えた途端お客さんから「前のデザインに変えてほしい。このデザインを見たら、ココアの味がするイメージがつかない」と言われ、1年で元のデザインに戻しました。このようにココアシガレットの歴史は深いです(笑)

 

Q.ココアシガレットは、現在も当時と同じコンセプトで売っているのですか?

いいえ。禁煙応援シガレットということで、本物の煙草がなくなってもずっと販売できるように、「あなたの禁煙を応援します」というフレーズをパッケージに入れました。ココアシガレットは日本人のニーズに合わせて禁煙グッズに生まれ変わりました。

 

Q.大ヒット商品のミニコーラはどういう背景から生まれたのですか?

ミニコーラは、1978年に誕生しました。コーラは昔「飲んだらネズミが死ぬ」と言われていたほど悪いイメージがあり、「子供は飲んではいけない」という飲み物でした。しかしその後世間の考え方が変わり、コーラは飲料として販売され高度成長期が始まる頃には、缶切り飲料として有名になりました。缶切りの次に出されたのがプルトップで、今のミニコーラが出たきっかけになりました。自動販売機でコーラを買っている大人を見て子供は憧れを持っていました。そこに目を付けてミニコーラを販売したら、爆発的に売れました。

 

Q.ミニコーラ以外にもパロディ商品はあるんですか?

ミニコーラを始めとして、どんどんパロディ商品を作りました。「ない物」を作っても売れないから、「ある物」を作っていくことに集中しました。当時、テレビ番組で「俺たちひょうきん族」がやっていました。そのひょうきんまんラムネを作ったら。150万個も売れました。それからどんどんオリオンはパロディを磨いていきました。1980年から販売した「食べるんです」というお菓子も大ヒットしました。時代が、フイルムからデジタルになる頃で、富士フイルムのおまけのお菓子として売れました。これは、BtoBの素晴らしい成功例です。

 

Q.チョコビ誕生の秘密をお伺いしてもよろしいでしょうか?

1990年代にハローキティやポケットモンスターがすごく流行っていました。そこで弊社もキャラクターとコラボの商品を作ろうと思ってチョコビが誕生しました。1998年頃から、だんだんクレヨンしんちゃんが売れてきて、チョコビもたくさん売れましたね。2003年ごろには、スーパーだけではなく、ゲームセンターに商品を置くなど販売する場所も増えていきました。

 

Q.僕は、チョコビが好きなんですけど、11つ小袋に入っていて正直に言うと、食べるのが大変な時があります()。1つずつ包装せずにチョコビ出すことは考えていらっしゃるのでしょうか?

実は、おもてなしチョコビがあるんです。1つずつ包装されてないから食べやすいですよ。そんなにチョコビが好きなら君を「チョコビ大使」として任命しましょう(笑)

 

Q.駄菓子のターゲット層はやはり子供ですか?

いいえ。子供だけではなく大人から子供までです。そして世界中の人もターゲットですね。世界には駄菓子がない国もあるので、もっと駄菓子を広めて世界中の人を笑顔にしたいです。

 

Q.1つの商品を作る期間はどれぐらいですか?

以前は1か月でやっていましたが、今は登録があり半年ぐらいかかります。学生とコラボして作った時は、前期の授業期間(4ヶ月)を使って作りました。

 

Q.現在の駄菓子業界の課題はあるんですか?

はい。昔は問屋があってメーカーがあって、商品を育てる環境がありました。でも今はコンビニで売って3か月で売れなかったら、辞めることが多くて商品が育たないことです。

 

 

〜(*)補足事項〜

*1 :ボブ・・・リトルボブドッグの略。1988年に誕生し、日本中の子供たちに大人気のキャラクター。

 

〜取材後の感想〜

ゆうか:オリオンの商品についてエピソードを含めたお話をしていただきました。私たちとなじみのある商品も多く、「なつかしい!」「よく食べたよね!」「あの商品の裏側にはこんな話があったのか!」ととても楽しく取材となりました。高岡さんの素敵なトーク、人柄全てに惹かれました。この魅力を皆様にお届けすべく、JV会議に臨みたいと思います!

 

あおい:私は小さい頃から今も駄菓子が大好きです。だから取材に行けてすごく嬉しかったです。会社には駄菓子がたくさん並んでいて入った瞬間とても興奮しました(笑)。話を聞く中で駄菓子には色んな秘密があってとても面白かったです。また、時代の変化に合わせて商品を生み出したり、変えていったりしていることを知り、勉強になりました。

 

こやっきー:僕が子供の頃好きだったチョコビはオリオンさんが作っていたことを知り、とても期待しながら取材をさせてもらいました。自分なりにチョコビへの改善点を提案させていただきましたが、それを踏まえた製品をすでに発売されていて、自分の調査不足と企業様の努力を思い知りました。自分が関わることのないと思っていたお菓子という産業に深く知れてとても楽しかったです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!!